冠水被害について
今年も多くの地域で災害が発生しました。
2026年8月13日から14日にかけて発生した「令和8年8月千葉豪雨」では、千葉市中央区で観測史上1位となる時間雨量115.0mmを記録しました。
この豪雨により、千葉市では12時間降水量348.0ミリ、24時間降水量360ミリを超える雨を観測し、ともに千葉県内観測史上一位を更新しました。
12時間で8月1か月の平年降水量の約3倍に達する異常な雨となったのです。
死者13人、住宅被害も4,500棟を超えました。
また豪雨の影響で、公道上で動けなくなった車両が3000台以上に上ったと報告されています。
今回は車の冠水被害について考えたいと思います。
テレビのニュースでも、アンダーパス冠水で浮かんでいる車や、冠水した道路で波を立てて走行する車を映していました。
車種にもよりますが、ほとんどの車で水位20センチ以上の冠水路で車に悪影響が出てきます。
走行しているとまずブレーキが効きにくくなります。
スピードを出しすぎるとエンジンルーム内のあらゆるところに勢いのある水が入ります。
トランスミッションやエンジン、ハイブリッド車の電装品などは思ったほど完全防水にはなっていないので、トラブルにつながります。
一番は、エンジンの吸気系統内部に水が浸入するとシリンダーに水が入ってエンジンは壊れます。
吸気系統の空気取入口のパーツは高さで言うとエンジンの上部に近い位置にあるのですが、冠水路を進むとフロントバンパーが水を押しのけて実際の水位より高くなってエンジン内部に水が入ってしまうのです。
対向車からの大きな波も水位を上げます。
水位が30~40センチ以上になってくると、床面、ドアなどあらゆるところから室内に浸水してきます。
自動車にはたくさんの配線があるので、床面の高さで配線が水に浸かります。
一回水に浸かると配線は錆びてくるので、後々トラブルが出てきます。
ヒューズボックスやコンピュータまで水に浸かると電装品は使えなくなり、エンジンは止まります。
再始動もできなくなります。
修理にはかなりの金額がかかり、場合によっては廃車にしなければならなくなります。
車両保険をかけていれば補償されますが、買い替えには自己負担が出ることもあります。
60センチ以上の水位になると、車は完全に廃車です。
ドアは開かなくなり命の危険も迫ってきます。
冠水路には相当な注意が必要で、もしあなたがそのような状況になった時、「行けるかな?」などと思わずに、迷わず引き返してください。
水が濁っていて側溝や陥没箇所が隠れているかもしれません。
避けられるリスクは避けましょう。
目的地に着くのが1時間や2時間遅れたとしても大きな出費や命には代えられません。
引き返して、なるべく高い所に移動して落ち着いて行動しましょう。
日頃から天気予報をチェックし、スマホの「あんしんトリピーメール」などを活用して防災気象情報を受け取れるようにしておくといいですね。
